普段あんまりコンビニとかでジュースって買わないんですけど、500mlのパックのジュースってあるじゃないですか?アレ、たまに無性に飲みたくなるんです。
ペットボトルの商品ならスーパーに行けば同じ物が安く手に入るんでアレなんですけど、パックのやつってスーパーに無かったりするじゃないですか?
中でも好きなのがメイトーとかオハヨーから出る『マンゴーミルクラッシー』系のやつでして、とにかくラッシーっつったら手を伸ばします。
なんならあだ名とか『ラッシー』で良かったかもしんないです。アッシー君、パッシー君に続いてのラッシー君。
あとは果肉系のアピールにも弱いです。「果肉がたっぷり!」ってワードがすごく好き。「自己PRをしてください」っつって「果肉感は誰にも負けません!」とか言われたら速攻で採用します。
ほんで彼が入社して間もなく気付くのです。・・・振るのを忘れたと。
飲んで一口目に気付きます。「果肉っつってんのに全然入ってねーじゃん!」みたいな感じで睨みを効かせてパッケージに目をやるわけです。
物によってはそこで『当社比20%増量』くらいの感じでアピールしてきよるのに、全然口の中で漂わないんです。異物感ゼロ。
ほんでパッケージに目をやると、日本人だからか何なのか知らないですけど慎ましい感じで『よく振ってからお飲みください』とか小っちゃく書いてやがるんですよ。
もう「虫眼鏡でもないと見えませんけど?」くらいの大きさ。
その彼のやり口に腹が立つんです。いや、振らなかったこっちが悪いんですよ?こっちが悪いんですけど、なんか「だって聞かなかったじゃないですか?」みたいな佇まいを彼から感じるというか。
「公約は掲げましたけど、必ず実行するとは言ってません!」的な開き直りにも近いような雰囲気をひしひしと感じるんですよね。
なんて言うんでしょう?「発毛の実感」とか言いながらトロフィー持ってフラッシュの雨の中、それはそれは髪の毛が生えたことに対しての想いをつらつらと述べる方がいる一方で、
その映像の下の方で『発毛には個人差があります』という身も蓋も無い一言で片付けようとする企業としての姿!
なに?じゃあ高いお金払ってそれに参加したのにダメだった場合は「まぁ向き不向きがありますからねぇ~」っつって一言で片付けられるってこと?
そんなん絶対に許しませんよ!髪の毛掴んで引きずり回したる!なんならこっちのバーコード頭に対抗して、そいつの頭をQRコードみたいにしてやる!
・・・みたいなことでもないんですけど、もうちょっとグイグイ来てほしいんですよね。果肉ジュースに関してはイタリアの精神とか継いで欲しいんです。
もうフラれることには慣れてても『振る』ことって無いですからね。せいぜい人生を棒に振ったくらいで。
缶入りのコーンポタージュを飲んだときって、コーンが底に残っちゃうじゃないですか?そうなるのも悔しいので、開封後に気持ち振ろうと試みるんですよ。
飲み口を閉じりゃーいいものを面倒くさがって、口でフタをして左右に揺れるっていうね。コポコポいいながら若干こぼれたりもするんですけど。
そして悟ります。「大して意味が無い」と。
ほんで賢い人は、ストロー突っ込んで水流を作って飲んだりするわけです。
それっぽいことを目の当たりにすると「コイツ、メンサ会員じゃねーの!?」って思ったりもして。
こちとらゴルフクラブ磨くのに高い位置のまま背伸びして磨くようなネアンデルタール人っつってもいいくらいの知能ですから。
というか賢い人はしっかり振ってから飲むって説もありますけど。
まぁ物事の解釈の仕方とか『うっかり』ってものにも個人差がありますんでね。