食わず嫌いのシイタケとスポーツ。

「騙されたと思って・・・」っていう切り口が嫌いです。騙されたって思いたくないですもん。っつーか騙されたくないですもん。

でも『食わず嫌いの人に美味しいと教える』ための誘い文句って、これがセオリーだったりしますよね。

食わず嫌いって本当に良くないなって思うんです。小学生の頃、バスケがあまり好きじゃありませんでした。すぐ「ファール!」って笛吹かれるんですよ。

自分がドリブルしてて相手とぶつかると「オフェンシブファール」って言われて、自分が守ってるときに相手とぶつかると「ディフェンシブファール」って言われるんです。

「なにそれ?お前がルールブック?」っていつも思ってました。

両手でドリブルしちゃいけない方の『ダブルドリブル』の意味は理解してても、一旦ボールを持った後で再度ドリブルしちゃいけないっつー方の『ダブルドリブル』は理解してませんでした。

すぐバスケ部に「ダブドリ!」とか言われて「なんだよ、それ」って、いつも思ってました。

っつっても、こっちはこっちで「オフサイッ!」って言ってましたから、お互い様ですけどね。・・・サッカー部じゃないけど。

バスケが好きじゃなかったので、スラムダンクのアニメを見てません。周りのみんなが「おもしれー!」っつって読んでた漫画も読みませんでした。

高校の時、あまりにも国語の授業が暇でクラスメートが持ってきてたのを借りて読んでたんですけど、最後の山王戦で号泣してしまいまして。

そのタイミングで国語の先生に教科書の朗読当てられたんですけど、ボロボロ泣いてるもんだから、先生が「キミはそんなに太宰が好きなのか!」みたいになって、平常点めっちゃもらいました。

正直、スラムダンクに関しては「もっと早くに出会いたかった!」っつって食わず嫌いしてしまったことを激しく後悔してるんです。

だからってわけじゃないですけど、なるべく色んな物に挑戦するようにしてます。

正直言いますとキノコ類ってあんまり好きじゃなくて、特にシイタケ的なものが、すこぶる苦手なんです。

まぁ除けるほど嫌いってわけじゃなくて、無きゃ無いに越したことはないって程度なんですけど・・・。

友達にマリオってあだ名の無類のキノコ好きがいまして「鍋やるよー」っつったら、大量のキノコを持ってくるわけです。「てめー、ふざけんなー!!!」っつって。

そいつが「このシイタケはシイタケが苦手な人でも食べられるシイタケだ!」っつって勧めてくるんですけど、それって微妙じゃないですか?

おりはシイタケの何が苦手かって言われたら味なんですけど「ガス臭いような味がして噛むとそれが口の中に広がる」って感じるんです。

だから、あんまり噛んで食べたくないんです。でも、マリオが言うにはその品種のシイタケは甘いって言うんですよ。

いや、あのなと。

シイタケが好きな人っていうのは、おりが不快に感じてるあのガス臭いような味がたまらなく魅力的なわけであって、甘いシイタケはそもそもシイタケじゃねーよ!って思ったんです。

梅干し好きな人ってあの酸っぱさが好きであって「梅干し苦手な人でも食べれる梅干しだよー」つって甘い梅干しを作ったら、それは梅干し愛好家のみなさんからしたら「これは梅干しじゃねー!」って感じると思うんです。

甘いのが苦手な人でも食べられるケーキは、もはや甘くない、ゆえに甘いのが好きな人には受け入れられないって思うんです。

「どうですか?間違ってますか?っ」て感じで力説しまして、あーだこーだ言ったあと「元気ですかー?」っつった頃には、みんな美味しい美味しいっつって鍋つついてたわけですけど。

ちなみに肝心の甘いシイタケは、一応周りも「なんか甘い気がするー」って、みんな言うもんだから「あー、これなら食べれるー」つって、小さいの一個だけ食べてみました。

その上で言いますけど、どっからーどー食べても、おりの苦手なシイタケでした。

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