アインシュタインとフランケンシュタインと押しボタン式信号機。

押しボタン式の信号ってあるじゃないですか?アレを押し忘れまして。

「ラーメン食べたいなー」っつって近くのラーメン屋さんに行ったら、お店の目の前の駐車場が満車だったので第2駐車場に停めました。

第2駐車場からだとお店まで距離がありまして、大きい道路を挟んで向こう側にラーメン屋さんがあるんです。

そこ結構大きい道路で、横断歩道もしっかりしてるやつなんですね。なんなら青になったら「ちゅんちゅん」言ったり、とおりゃんせとか流れ出しそうなくらいの信号です。

税金とかめっちゃかかってそうで、トロンボーンみたいなやつが装着されてる立派なやつです。

そこの信号を待ちながら「お腹空いたー」っつって。「いつもは醤油ラーメン大盛りだけど今日は味噌野菜だなー」っつって、注文するやつも決めておきます。

さらに、注文してからラーメン届くまでの待ち時間をつぶすためのブログを探したりして。新着のタイムラインを追いながら探すわけです。

気付いたら隣に腰のすっげー曲がってるおじいちゃんがいて、後ろに若いOLが2人ほど、さらに自転車乗りながら音楽聴いてる男子高校生。

あっという間に結構な大所帯になったんですよ。ほんで、若いOLがなにやらお喋りしてまして、別に聞きたくないんですけど聞こえてくるんです。

A「アインシュタインとマリリン・モンローの話、知ってる?」

B「知らなーい、なにそれ?」

A「マリリン・モンローがアインシュタインに、私とあなたとの間に子供ができたら、私の美貌とあなたの頭脳を兼ね備えた子供が生まれるわ!みたいなこと言ったらしいの」

B「マリリン・モンロー逆プロポーズじゃん!それー!!!」

A「そうなの、そしたらアインシュタイン、なんていったと思う?」

B「えー、わかんない!なに???」

A「やめときましょう!」

B「え!?断ったってこと?」

A「だって、私とあなたの子供でも・・・ってか、信号長くない?」

ってか決着つけてからでええやないかーーーい!!!

アインシュタイン、なんて言って断ったか言えやーーー!!!

って思いにフタをして、ここで『押しボタン式』だったってことに気付きました。

1番最初に待ち始めたのはおりなんで明らかにおりの失態なんですけど「ここで押したら負けなんじゃないか?」っつー葛藤が出たりして。

ここで押したらOLたちに「アイツ押さないの悪いんじゃん。フランケンシュタインみたいな顔しやがって!」とか言われるんじゃないかっつー葛藤です。

高校生、完全にマライア・キャリーのクリスマスの曲に夢中だし。さっきから音とかめっちゃ漏れてるし。

一方で隣のおじいちゃん、もう抜け殻みたいになってるし。抜け殻っつーかフランケンシュタイン?いや、どっちかっつったらアインシュタインに近いような。

っつーか立ち位置的にボタンに近いのは、おりか高校生かっつー微妙な位置でして、そっから誰にも悟られないように数センチ単位でボタンから離れていったのは内緒なんですけど。

そこから「最初に信号待ちしてたそこの高校生!音楽に夢中でボタン押してないじゃん!しょうがねーなー」みたいな空気を出しつつ、ちょっと位置的には遠いけど「気付いてないなら仕方ないなー」っつってボタン押しました。

その瞬間にOLたちがクスクス笑いだしまして、なんかボソボソ聞こえるんです。でもそこは一応気を遣ってるのか、あんまり聞こえてこないくらいのボリュームでした。

たぶん「やっぱり誰も押してないんじゃーん!」的な感じのことだと思うんです。

ただ、それが誰に向いてるのかは知る由もなく、1番人気の高校生かもしれないし、対抗のおりかもしれないし、もしかしたら大穴のおじいちゃんかもわかりませんけど。

おじいちゃんっつーかアインシュタインね。

っつーか言ったらそのOLたちも気付かなかったわけで、言い方変えたら1番最初に気付いたのに押さなかったって言い方もできるわけで。

自分らだって他力本願のくせに「なんでこっちばっか犯人扱いされなきゃいけないんじゃー!」っつってストレスを感じました。特になんも言われてないんですけど。

誰が悪いかっつったら最初に並んでおいてボタンを押してないおりが悪いし、光の速度でそこを立ち去りたいくらいの気持ちはあったんですけど、

とりあえずリアルタイム検索で『フランケンシュタイン』がヒットしなかったんで、心から安心した次第です。

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