「お前の母ちゃん、でべそ」って悪口として成立するのか。

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ウチの小さい会社でも、それなりの『派閥』ってのがありまして。男女間でもあるし、なんならサービスと営業の間には大きな溝があるんですけど。

それをたまには愚痴っつーか、いわゆる陰口を言ったりってことも往々にしてあるじゃないですか?それが冗談なのか本気なのかはさて置き。

 

おりは自分自身ではあんまり言わないようにしてますけど、そういうことを言う人に対していつも思ってることがあって、それは『ちゃんと刺激してほしい』ということなんです。

オリンピックで銀メダルだった人に対して「だからお前は銀なんだよ」って言ったところで、それは悪口じゃなくて称賛だと思うんですね。「お前は銀ですら無いじゃねーかよ」って言われて終わりですし。銀メダルだもん、どうどうとしてていいと思います。

 

先日、営業の桜井さんが現場をこじらせて、まぁ大変でした。というのも、ウチらにとって『余計なこと』をされて結果的に大きいクレームに発展したっていう、いわば『よくあること』なんですけど。

ほんでその日、現場から会社に戻ってきたら、多数の人間が桜井さんに対する陰口で盛り上がってるんです。

 

まぁ、一生懸命やった結果のミスとかじゃないですし、そういうの頻繁にあるんで、陰口とか言われても仕方ない部分があるとは思うんですね。

でも、その盛り上がり方ってのが「だからアイツ、結婚できねーんじゃね?」とかそういう感じなんですけど、そこに違和感を感じました。

 

というのも、桜井さんが自らの意志で結婚していないだけかもしれないわけで。これが、結婚したくてしたくて堪らない人に対する悪口であれば成立しますけど。

桜井さんは多分「別にできなきゃできないでいい」って考えてる人だと思います。そういうのもあって「そこを刺激してどうすんの?」って思ったんですよね。

 

なんて言うんでしょう。目の前に大きい傷があるのに、そこじゃないとこに塩を塗り込んでるっつーかなんつーか。

みたいなことを考えてたらですよ、そもそも『陰口』って『陰口』として成立してないパターンが多くないですか?

 

まず主観的なもんは悪口じゃないじゃないですか?どんな絶賛されてる映画にも「つまらない」って言う人は一定数いますし。

人に「つまらない」って言うってことは「つまらない」って言われることじゃないですか?相手と価値観が合わないって意味で、その人にとってのそれを批判するわけですから。

 

ばか、あほ、どじ、まぬけ、ちんどんや、お前の母ちゃんでべそ・・・。この中の幾つが悪口として成立してるかって考えたら、案外成立してないです。

「お前の母ちゃんでべそ」に至っては、もはや意味もわからない。「お前、ウチの母ちゃんと寝たの?」っつって。

 

万が一「俺、母ちゃんがでべそかどうか知る前に、母ちゃん死んじゃったんだ。そっか、ウチの母ちゃんってでべそだったんだ・・・教えてくれてありがとな」とか言われたら、どう切り返すんでしょうかね。「あっ、なんかごめん」とか言うのかな。

へそじゃないよね、出てるの。色んな部分がでしゃばってるよね。

 

だから悪口とか陰口を言うんなら『その人が気にしててやまない部分をえぐる』これに尽きます。

仮に身長が低い人に対して「チビ」っつっても、本人がそれを認めてたら、効果は薄いです。「デブ」に向かって「ブタ」っていうのもなんか違う。だってブタじゃないし。下手すりゃ喜ぶかもしれないし。これも効果は薄い。

 

っつーわけで、自分が言われたら嫌なことについて相手にも当てはまるかどうかを考えました。まぁ「ハゲ」は普通に嫌ですね。

だって、まだ少し残ってるから。完全に無くなってはいないから。そこをえぐられるときついっす。見た目に反して効果は濃いと言えるでしょう。

 

どうせなら「ハゲで何が悪い?」って言えるくらいの人になりたいです。っつっても「見た目が悪い」って言われて終いですけどね、はい。

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