仕事の電話をしてるフリによる弊害。

「なんか今日は定時で帰れそうだー」って状況で、事務所には自分の他に事務員が2人ほど仕事をしてるって状況です。

こっちは外回りをしてきて「現場がない」って言われたから満を持して事務所に帰ってきたわけで、別にこの事務員らに後ろめたいことはないんです。

ないんですけど、5時まではやっぱ仕事ですから「なんかしなきゃなー」って感情が芽生えます。

そんで取引先に電話なんかするわけですよ。意気揚々と。いけしゃあしゃあと。

取引先は地元の工務店とかハウスメーカーが多いんですけど、ハウスメーカーって平日休みが多いんですね。だから、電話しても留守電になったりってことが結構あるんです。

まぁいいですよ、休みなら休みで。「どーぞ、ごゆるりとお休みくださいー」っつって、そこで電話切りゃいいだけの話なんですけど、留守電だって気付くまでの時間あるじゃないですか?

これって、一種のエンペラータイムだと思うんです。

「はい、はてなホームです。本日の営業時間は終了しました」みたいな音声が流れますよね?

昔は自分で吹き込むタイプのやつが主流だったんで、後ろのザラザラしたノイズの関係で「あー、留守電ね」って気付けた部分が大きかったじゃないですか?

最近はデフォルトで綺麗な音声が搭載されてるせいもあって、鮮明過ぎて留守電に切り替わるかどうかの判断が難しいんです。

「はい、はてなホームです・・・」の・・・の間(エンペラータイム)に「お世話になっておりますー」とか、下手に言い出すと「本日の営業時間は・・・」って始まって「やべー、留守電だー」っつって、ちょっと恥ずかしいじゃないですか?

まぁ、何事もなかったかのように切ればいいんですよ。でも、そいつをやってしまうと後ろの事務員らが「たぶん、留守電なの気付かずに喋りだしたんだな」ってことに気付いてしまうわけで。

でもそれには一切触れてこないっていう、なんとも言い難い雰囲気になると思うんです。こっちも、ちょっとしたエンペラータイムだわーっつって。

だからなんですけど、そのやっちゃった感を一切出さずに全力で電話をしているフリをしちゃうんです。あたかも、そこに取引先の担当者がいるかの如く。

ほんで、まぁ適当なとこで会話切り上げて終わったったらいいんですけど、注意しなきゃいけないことがありまして。

そのあとにメッセージを吹き込む時間が発生する場合があるということです。こいつも、言ったらエンペラータイムです。

つーことはですよ?エンペラータイムを迎えるまでに、要件を伝え終わらなければならないということになります。じゃないと明日の朝、取引先の事務所中の笑い総取りです。

まぁ大抵の留守電はファクシミリうんぬんの説明があるんで楽勝です。

「〇〇さん、いらっしゃいますか?あーそうですか。ではまた後でこちらから、かけ直します」でおっけー。

問題は、ファクシミリがどうこう言わないパターン。「ご用件を、ピーという音の後にお話しください」のみのパターン。

エンペラータイムが割と早くに訪れるので、より簡潔な演技が求められます。

こっちのパターンは名乗った地点で「あー、そうですか、わかりました失礼します」でおっけー。まぁ、内容について事務員に突っ込まれることはないでしょうが、万が一聞かれたら「会議中につき、後で折り返す」って言われた的な感じにしときます。

これで大体の問題は回避してきたんですけど、新たなパターンの出現です。

「はい、はてなホームです。本日の営業時間は終了しました。また、おかけ直しください」って流れて、勝手に切れるパターンに出会いまして・・・。

一応、高ぶる鼓動を抑えながら普通に会話してるテイで進めたんですけど、タイミングが悪いことに電話がかかってきたんです。

そりゃー周りでは「え?どういうこと?」って空気になりました。

「通話中に電話鳴ってるの?」って「もしかして電話してるフリしてるの?」って微妙な空気になったんですけど、落ち着いて演技の方を処理してから何事もなかったかのように本当の方を処理したっていうね。

人知れず主演男優賞もんの演技を披露したわけです。

その後で、事務員に聞こえるか聞こえないかの微妙な声量で「あー、キャッチって便利だなぁ」って言いました。聞こえてなかったら嫌なので2回言いました。

ところで、エンペラータイムって何?

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