LINEにおける『既読システム』が奪ったドキドキ感。

LINEって本当に便利ですよね。

自分が携帯を持ち始めた頃なんかを思い出しては「LINEがあれば便利だったなー」って思う反面「LINEが無くて良かったなー」って思うことも。

そのLINEの特徴の1つである『既読がわかるシステム』っつーのは、どうなんですかね?便利っちゃ便利ですけど、ドキドキ感とか大幅に減りません?

昔はメールだったじゃないですか?

体育の授業に向かう前に、気になってる女の子に、ちょっと踏み込んだ内容のメール送っておくわけです。

授業が終わってから「あー、疲れたー」っつって教室に戻ってきて、喉が渇いたっていう欲望を満たすより先にケータイを手に取ります。

最初は遠目に、しかも薄目で見るんです。

さらに言うなら、気持ち早めの瞬きしながら見るんです。

ケータイって未読メールがあると、閉じてても外がキラッキラしてるじゃないですか?

イルミネーション的なやつがキラッキラしてるじゃないですか?

あれでメールがきてるかどうかが、遠目にわかっちゃうんですよね。

アイツから返事来てるのかどうか、一刻も早く知りたいんですよ。

でも、もしかしたら返事が来てない可能性だってあるわけです。

もしチカチカしてなかったとしても、気持ち早めの瞬きをすることによって「自分の高速瞬きとチカチカが共鳴しての、それかもわかんねー」っつって。

「ちょうどチカったタイミング、目閉じてたかもしんねー」っつって、傷付くのちょっと遅らせれるメリットっつーかなんつーか。

まぁ、ここで勘違いしがちなのは、チカってるのは最低条件ってことです。それが、気になってる女の子からのものかどうかは、まだわからないわけですから。

友達ならまだいいですけど、こいつが迷惑メールの可能性もあったりして、見るまでの間、そりゃードキドキしたもんです。

ほとんどのパターンでチカってはいるんですけど、やれ『私の全財産をもらってください』とか『未亡人があなたを待っています』とか、そんなんばっかでしたよ。

「よっしゃー」っつった後、凹むやつ。1番最悪な展開のやつ。

んで、よくよく冷静になってみるんです。「もしかして、気になるアイツも体育なんじゃねーの?」っつって。

「やべー、超灯台下暗しじゃん!」っつって。「早く言えよ、それー!」っつって。

その後、1時間以上たっても、一向に音沙汰ないんですけどね。

ほんで、雑誌かなんか見てますと「返事が遅いのは脈無し」みたいなことが書いてあって「あー、まさにそれだー」っつって凹んだり。

そんななか「なんて返そうか迷ってるパターンもあるよな・・・」ってポジティブな兆しを垣間見るんです。

「何回も打っては消してってことを繰り返してんじゃねーかなぁ」っつって「もうアイツもしょうがねーなー!」なんて思ってるときに、

「次の英文を訳しなさい」って先生に当てられるっていうね。

「やべー、全然聞いてなかったー!!!」って焦りからの「Pardon?」は全米が涙すると思います。ネイティブすぎること、小学校の頃から英語を習ってた奴の如しです。

今では、ほとんどがLINEでやり取りしてるってのもあって「私の全財産をもらってください」って物好きな人は少なくなりました。今は『成りすまし』ってやつが流行ってるのかな?

いずれにしても既読システムってやつのせいで『わび・さび』に欠けると思うんです。便利になった反面、少し寂しいっつーか。

そして、つい先日の話なんですけど、青春時代のそれに近い経験をしました。

仕事で丸一日iPhoneイジれなかった日がありまして、夜になってLINE開いたら3~4件の通知が来てました。

「え~、誰だろう?」なんつってドキドキ開いたのも束の間。

差出人は全部、無料スタンプのパン田一郎だったよね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク