友人のK君が「これでもか!」っつーくらいの恐妻家で驚いてます。「これ以上の鬼嫁いないんじゃね!?」っつーくらいのレベルなんです。
さしずめ『南斗晶』もしくは『トラ横田』の名乗りを上げてもいいんじゃねーかな?なんて思ってますけど。ちなみにK君、奥さんの口から『レディース』って言葉が出ると、いくらユニクロにいるとはいえ、たじろいでしまうそうです。
10代の後半でデキ婚したときは丸々太ってたK君。そんな彼が30歳を過ぎた今、見る影もなく痩せ細っています。頬とかめちゃめちゃこけてます。
その足の細さっつったら「馬か?鹿か?」っつーくらいです。まぁ馬の足を細いって言っていいのかどうなのかっつー話ですけど。
KくんはGPSを付けられているようです。言っておきますが『源治パーフェクト制覇』の略ではありません。(詳しくはクローズZEROをご覧ください)
群雄割拠のK君の家を制覇してるのは源治じゃなく、K君の奥さんです。そして小学6年生ながらに両親の身長を超えた息子も頭角を現しつつあります。
息子も細いです。・・・体の線じゃなくて眉が。そして襟足が長いっていう典型的なやつです。今にも「ヒャッハー!」とか言いそう。名前忘れたけど、確か『寿希也』って感じの名前だった気が。
K君、ゲームを片付けない息子を怒るときに「母さんに言うぞ!」って言ってました。それを聞いて2秒で片付け始めた寿希也。
「あー、そういうことね!」っつって。「虎の威を借るなんとやらね!」っつって。「ことわざ的な部分とトラ横田がここで掛かってるわけね!」ってことに気付いたら、どことなく幸せな気持ちになりました。
そして、小学生の頃なんでもかんでも先生に言いつけてたK君、大人になっても変わらねぇな~っつって。
そんなK君を含む友人たちとゴールデンウィークの頭に釣りに行ったんですけど、まぁ釣りって言っていいのかどうなのか。積もる話をしつつ、釣り糸を垂らしてただけのような気もしますが。
帰りに「家の鍵がない!」っつって騒ぎ始めたK君。そりゃー全員で血眼になって探しましたよ。結局、ゴムボートの底に転がってただけなんですけどね。
カギを探すのに時間かけすぎて、K君が「夕飯の時間に間に合わない!」っつって震えだしまして。「オメーは西野カナか!」とか言うんですけど、全然聞こえてないんです。
できるだけ急いで送り届けようとしたんですけど、LINEで「帰ってくんな」とかきてました。どうやら家族みんなでバーベキューする予定だったのをすっぽかした様子。
最終的に「一緒に謝って欲しい」とか頼まれて漢気ジャンケンなるものに負けてしまい(勝ってしまい)、手土産のハーゲンダッツを買って彼の家に向かいました。
旦那の友人が禿げてるにも関わらずハーゲンダッツを買ってきたっていう羞恥心的なものも考慮して、奥さんに怒りを沈めていただこうという作戦です。
そしたらインターホンから聞こえてくるウーハーさながらの重低音。「ヴぁ?」って聞こえましたよ。たぶん『新世紀エヴァンゲリオン』の正しい発音ってこれじゃねーの?っつーくらいの迫力。
ただただ立ちすくむことしかできませんでした。「とりあえず・・・笑えばいいと思うよ?」って慰めもほどほどに。
おかしいな。完全に「私が死んでも代わりはいるもの」待ちだったんですけどね。黙りこくってる彼の顔は綾波レイの髪を彷彿とさせるほど真っ青だったわけですが。
「すいません、Kさんの友人の者なんですけど・・・。ちょっと私が落とし物をしてしまって、それを彼にも探してもらったせいで遅くなってしまいまして、非常に申し訳ないです」っつって。
開かずの扉が開いた瞬間、すっげー愛想のいい奥さんがでてきました。「主人がいつもお世話になってますー」っつって。
「これ、つまらないものですけど・・・」っつってハーゲンダッツ渡したら喜んでくれました。
後日談ですが、家に入った瞬間に頭叩かれて「連絡くらいよこさんかい!」って怒られたそうです。
でもまぁ、結果的に許してもらえてよかった。本当に良かった。
たぶん『鬼の目にもバニラ』ってこのことだと思います。
なんつって。
コメント
まあ、それでも奥さんのいる方が勝ち。
ってことにしといてね。
マミーさん、そいつは言わない約束です。
そして、おりはナマハゲ・・・。
なんつって。