ちっちゃい頃は、母親の気持ちも考えんと好き勝手言ってました。そのうちの1つが『夕飯のメニュー』だったりするんです。
友達と遊んだ帰りにカレーの匂いがする家の前を通って、いざ自分の家に帰ってきて食卓に並ぶのが『白菜メインの鍋料理』とか、本当にテンションがた落ちでしたもん。
そもそも白菜が好きじゃなかったですよね。『歯臭い』だと思ったりしてましたから。ところで、なに?歯臭いって?
今ではもう白菜だと認識してますよ。臭いとか一切思っておりません。
どっちかっつったら、カレーの方に何かを思いますけど。枕チェックとか欠かさずしてますけど。
最近、お世話になってる先輩が『さっきまで自分の居た部屋に戻ると底知れぬ違和感を感じる』なんて言うもんですから、明日は我が身だと言い聞かせてるんです。
いずれにしても鍋に入るような肉以外の食材は、あまり好きじゃありませんでした。豆腐なんて意味わからなかったですし。冷ややっことか高頻度で出現してきたんですけど、正直言って要らなかったですもん。
「味しないじゃん!」っていうと、すかさず母親が「醤油の味がするでしょ!」ってキレるんですけど、心の奥では「じゃあ醤油飲んどけ!」って思ってましたから。
あとは父親が趣味でよく採ってきた山菜類ですね。バカみたいに採ってくるんで、何日も続くんですよ。本当に、迷惑以外の何物でもありませんでした。
それがいつしか味覚が変わり、昔あまり好きじゃなかったものが好きになるという変化を見せております。
年を取るに連れて、いつしか鍋料理が好きになってました。自分で食材を買ってきて1人鍋パーティー的なことも、結構な頻度で開催したりして。
今なんか鍋に豆腐を入れるときテンション上がりますから。お酒も入ってないのに「この鍋には豆腐がだいず(大事)なんです!!!」っつって、1人で豆腐切りながらゲラゲラ笑ったりして。
どっからどう見ても酔っ払いです。本当にお酒を飲んでないんだとしたら、たぶん自分に酔ってるっていう。
いつか死んでしまったときは、棺に豆腐とか入れてほしいです。なんなら、豆腐の角に頭ぶつけて死にたいです。
実は父親が痛風持ちで、好きなものが食べられないというジレンマを抱えてます。まぁ不摂生からきたものでしょうから、自業自得と言ってしまえばそれまでなんですけど。
本当に明日は我が身ですよ。いつまでも若いつもりでいられません。健康状態にも気を遣って、美味しく楽しい食生活っつーのを心がけたいと思ってます。
やっぱ親子は似るんですかね。今になって父親が美味しいと言って食べてたものの良さが痛いくらいわかります。風が吹いても痛いくらいにわかります。
あー、こんな記事を書いてたら急に鍋が食べたくなってきましたので、食材買いに行って早速作ろうかな。
ちなみに今日、実家から送られてきたんですけど『明日はワラビ』です。
なんつって。