初めて入るラーメン屋さんにて、展開される脳内バトルを文章に。

ラーメンが好きです。近場で「ここのラーメン屋さんが美味しいよ」って教えてもらったら、間違いなく行きます。

最近はオシャレな店構えのお店が増えて来たせいか、女性同士でランチにラーメンをチョイスするなんてことも珍しくないようです。

 

そして、そのとき食べたラーメンに身も心も奪われて、遂にはOLを辞めラーメン職人の道に足を踏み入れる、いわゆる『職人女子』っつーのが後を絶たないんだとか。

・・・知りませんけど。

 

初めてお店に入ったとき、とりあえず考えるのは『初めて感は出さない方がイイんじゃないか?』っていうことでして。

オープンしたてならイイんですけど、この地に店を構えて数年経った知る人ぞ知る名店に「初めましてー!」っつって暖簾をくぐるのは、いささか失礼な気もするのです。

 

例えば北島三郎さんに「こんなに歌が上手な人を初めて見た!お名前を教えていただけませんか?」とか言うのって、むしろ失礼じゃないですかね?

北島大先生と近所のラーメン屋さんを比べるなよ!って説もありますけど。

 

それは、単に知らなかったというだけで、心では本当に尊敬の念しかないわけです。それでも「コイツは私を知らないのか?」的な反感も生まれるのではないか?と。

祭り気分で喜んでもらおうと思って褒めたつもりが、下手すりゃ取り巻きの人間とか呼ばれて、囲まれたりするかもしれないんです。

そのとき取り巻きA、通称『与作』が切るのは多分ですけど木じゃないと思ってます。むしろキレてるのはサブちゃん、そんな気がするのです。

 

そんな展開まっぴらゴメンですから、だからじゃないですけど、入店したらまず入口付近に券売機があるのかどうかを調べます。

それを知らんと、女の子を連れて「この店のラーメン美味しいんだよー」なんてドヤ顔で語り出したのも束の間、店員さんから「まずは食券をお願いしてもよろしいでしょうか?」とかもうね。

 

時代が時代なら『夜の校舎、窓ガラス壊して回るレベル』です。

いや、むしろダサイ方なので『盗んだバイクを買わされるレベル』の方がしっくりきますかね。

 

いずれにしても、たかだかラーメン屋さんにおいても『エエ格好しい』な小さい男だってことが彼女にバレてしまうわけ。

そのラーメン屋さんのボリューミーなラーメンどんぶりとの対比も相まって、自分の器がいかに小さいかを知るのです。

 

「俺は誤解されてはいないかい」

「俺はまだ馬鹿と呼ばれているか」

「俺はまだまだ恨まれているか」

「俺は決してまちがっていないか」

 

シェリー いつになれば 俺は 這い上がれるだろう

 

いや、割と本気で知りたい。

 

てか、シェリーって誰?

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