タトゥーとかピアスとか世間体との狭間で。

高校入ってすぐくらいの頃にピアスを開けたんです。もう軽いノリで開けたんですよ。画鋲使って「おりゃー!!!」っつって。理由はなんとなく「カッコイイ」と思ったからです。

ほんで穴を広げてるときに、ばっちゃんに見つかって泣かれてしまいまして。

「親からもらった体に傷付けるのはやめておくれ」的な。頭ごなしに言われたら「うるせーよ!」ってなるかもしれませんが、涙ながらに言われちゃうとさすがにね。

それ以来、ピアスしなくなって今じゃ穴も完全に塞がってるんですけど、ついこないだの出来事です。なんか具合悪いなーっつって、食欲でないなーっつって不安になったんです。

心なしかお腹も痛い気がして。健康診断で引っかかったこともあって、いつまでも若いつもりでいたら痛い目みるなーっつーことで、病院に行きました。

そしたら、まさかの胃に穴が開いてるっていうね。「ストレス?ストレスなの?」っつって。「仕事辞めろってことなの?」って聞いたら、全然そんなんじゃなくてバファリンの飲み過ぎっぽいです。

空腹にバファリンってやばいらしいですよ。バファリンの優しさが突き抜けてました。親からもらった体に穴を開けないって誓ったのに、思いもよらぬカタチで穴開いたよね。色んな意味でばっちゃん、ごめん。

今でこそピアスなんてファッションの一部っつーか、特別驚くべきようなことでもなくなってますけど、おりの親の代くらいだとまだ偏見があるようです。

おりの世代、いわゆるアラサー世代は、同窓会とかで同級生に会ったりすると、高校のときは開けてる人もまだ少なかったのに、社会人になったら女の人なんか結構な比率で開けてたりします。

そうやって考えると、オリンピックで外国の人が来たときに「タトゥーが入ってたら銭湯とか温泉とかどうすんの?」なんて騒いでるのも今のうちだけじゃないかなーっつって。そのうち「別にどうでもよくない?」ってなるような気しません?

実際タトゥーを入れてる人って、どの程度いるんですかね?最近じゃ芸能人でも入れてる人多いって聞きます。

でも、テレビ出るときに見えないように肌色のテープで隠したりとかしてて、なんか面倒そう。人に見せたくて刻んだのに人前で隠さなきゃいけないって、なんか矛盾。

実はおりも『龍が如く』ってゲームが好きで「背中に昇り龍でも刻もうかなぁ」って思ったときもありました。でも痛いって聞いてやめました。

あと龍にするか虎にするかで迷ったってのもあります。1回入れたら変更できないですもんね。

「そんな人にはコレ!」と言わんばかりにシールも発売されてまして。「剥がせますよー」っつって販売されてるんですけど、アレって剥がせないことに意味があるんじゃないんですか?心だけじゃなくて体にも刻むっつーか。

「タトゥーって簡単に消せないのがカッコイイんじゃないの?」っつって。「後先考えずに行動すんのがアウトローなんじゃないの?」っつって。

なんでもいいですけど「カッコイイから」みたいな理由でタトゥー入れたら後悔するような気もします。『愛』って入れたいのに間違われて『変』って彫られたらどうするんですか?

色んな想いが交錯して、何とも言えない悲壮感みたいなのが残りますよ。形となって残りますよ。変に残りますよ。

どうしてもタトゥー入れたいなーって思う人は、シールから初めてみてはいかがでしょう?おりはいいです、間に合ってます。

なんつったって胃に穴開けてるアウトローだし、シールは悪戯で、おりが気付かないうちに勝手に背中に貼られてる『半額』のやつで間に合ってますから。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク